Arduino開発チームは、新しい統合開発環境(IDE)であるArduino1.8.11を発表しました。新しいIDEは、OS Xの最新の推奨セキュリティガイドラインに厳密に従うことにより、MAC OSXのサポートを改善しました。また、この新しいリリースでは、シリアルプロッタに「テキスト送信」ボタンが表示され、ユーザーはプロット中でもシリアルデータをボードに送信できます。コミュニティはまた、AVRコアを1.82に、Wi-Fiアダプターを0.10.10に更新し、スケッチのビルド時間を改善したと述べています。
内部的には、上記の主要な改善に加えて、開発チームは、以下にリストされているIDEとBuilderに通常のバグ修正と小さな改善も行いました。
Arduino IDE1.8.11の改善
- 空の行を受信しても、シリアルプロッタがハングしなくなりました
- ライブラリおよびボードマネージャーのGUIが改善され、アクセシビリティが向上しました
- Libs and BoardsManagersのテーマのサポートがわずかに改善されました
- 自動フォーマットの角かっこ一致長方形を修正
- プラグ可能な検出:runtime.platform.pathとruntime.hardware.pathが変数として利用できるようになりました
Arduinoビルダーの修正
- 修正:ライブラリ検出キャッシュの欠落(ビルドごとにlib検出を強制)
- 修正:Windows:ビルドフォルダーが別のパーティションにある可能性がある
- 修正:スケッチが指定されていない場合の-dump-prefsを使用したArduino-builderのセグメンテーション違反
- 修正:グローバルユーザー定義platform.txtのロードを許可する
- 修正:複数のライブラリを使用するまれなケースでのnilポインター例外を修正しました
- 修正:実際に発生した場合にのみ、「header.hに複数のライブラリが見つかりました」というメッセージを出力する
- 修正:いくつかのまれな状況でのライブラリの優先順位を修正しました