東芝エレクトロニクスは、三相ブラシレスモーターコントローラーICの2つのモデルを発売しました。これには、位相調整を排除し、幅広いモーター回転速度で高レベルの効率を実現する東芝の新しいInPAC制御技術が搭載されています。最初のモデル「TC78B041FNG」はSSOP30パッケージで提供され、2番目のモデル「TC78B042FTG」はVQFN32パッケージを備えています。東芝は、InPAC技術を採用し、家電製品(エアコンや空気清浄機)や産業機器などの応用分野向けにコントローラーICを推進してきました。
InPAC制御技術は、ホール信号とモーター電流の位相も自動的に調整します。また、高効率のファンモータードライブと、ノイズを低減する正弦波ドライブの両方を確保します。新しいコントローラICは、MCU制御システムと同等の効率で、幅広い回転速度でモーターを駆動します。これに伴い、アプリケーションを合理化する簡単な設定で位相調整が自動的に実行されるため、ソフトウェアとMCUの調整の開発時間が大幅に短縮されます。
特徴:
InPAC
- 位相調整を必要とせず、幅広い回転速度で高水準の効率を確保します。
ホール信号と出力電流の位相調整が簡単で、高効率駆動を実現します。
低騒音、低振動
- 電流波形が滑らかな正弦波駆動システムを使用すると、方形波駆動システムのモーターよりも騒音が低減され、騒音や振動が少なくなります。
小さなパッケージ
- TC78B042FTGは、限られたスペースに取り付け可能なVQFN32(5mm x 5mm x 1mm)パッケージを採用しています。人気のSSOP30パッケージはTC78B041FNGとしても入手可能です。
仕様:
- 供給電圧(動作範囲):6V〜16.5V
- 駆動方法:正弦波駆動
- 動作温度(0C):(-40)–(115)
TC78B042FTGおよびTC78B041FNGの量産はすでに開始されており、東芝およびその販売代理店で販売される予定です。価格と在庫状況については、東芝のWebサイトにアクセスしてください。